2. 4つの県の「人口の多い村」を比較すると…
総務省が公表している「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」によると、2024年1月1日時点で日本で一番「人口の多い村」を持つ都道府県は、沖縄県です。
日本で一番人口の多い村は沖縄県の読谷村で、人口は4万2060人となっています。次に人口の多い村は茨城県の東海村で3万8297人。そして沖縄県中城村で2万2616人、福島県西郷村で2万494人でした。
人口の多い村の順位を見てみると、TOP10には沖縄県の村が4つランクイン。沖縄県には19の村があり、村の数の多さは長野県(35村)に次いで全国2位です。
ちなみに、総務省による市町村の要件は以下の通りです。
村の要件
- なし
町の要件
- 都道府県の条例で定める町としての要件を備えていること(市街地要件、商工業従事者要件など)
市の要件
- 人口5万人以上
- 当該市の中心の市街地を形成している区域内にある戸数が、全戸数の6割以上
- 商工業その他の都市的業態に従事する者及びその者と同一世帯に属する者の数が、全人口の6割以上
- 以上のほか都道府県の条例で定める都市的施設その他の都市としての要件を備えていること
- ※合併市町村については、市となるべき要件は、人口3万人以上のみ《市町村の合併の特例等に関する法律第7条(~H22.3.31)
3. 沖縄県の県内総生産は4兆3739億円
ここからは日本で一番「人口の多い村」を持つ沖縄県について紹介します。
沖縄県は日本列島の最南西端に位置し、東西約1000キロメートル、南北約400キロメートルに及ぶ海域に点在する大小160余りの島々で構成。有人島は沖縄本島、宮古島、石垣島、西表島をはじめとする48島となり、11の市と11の町、19の村で構成されています。
公益財団法人国土地理協会「2024年4月調査 市町村別 人口・世帯数(日本人住民+外国人住民)沖縄県」によると、沖縄県の人口は147万8152人で、人口の多い市は以下の通りです。
- 那覇市 31万3463人
- 沖縄市 14万1886人
- うるま市 12万6454人
- 浦添市 11万4825人
- 宜野湾市 10万9人
経済面を見てみると、2021年度の県内総生産は名目4兆3739億円。県民所得は3兆3154億円で、一人当たり県民所得は225万8000円でした。
いかがでしょうか。今回は日本で一番「人口の多い村」を持つ都道府県について紹介しました。
4. 調査概要
- 調査日:2024年11月25日
- 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
- クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
参考資料
- クロス・マーケティング QiQUMO
- 国土地理院「都道府県別面積の順位」
- 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
- 総務省「都道府県別市町村数の変遷」
- 総務省「広域行政・市町村合併」
- 沖縄県「沖縄県内の市町村」
- 総務省「市と町村の主な相違点」
- 公益財団法人国土地理協会「2024年4月調査 市町村別 人口・世帯数(日本人住民+外国人住民)沖縄県」
- 沖縄県「令和3年度県民経済計算の概要」
小野田 裕太