老後に向けた資金の準備はできていますか。
総務省統計局の「2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)10月分(2024年11月22日公表)」によると、消費者物価指数(総合指数)は前年同月と比べ「2.3%の上昇」となっています。
生活に必要なあらゆるものが値上がりしている傾向にあるため、老後資金の準備まで手が回らないという方もいるのではないでしょうか。
老後の準備を行う方法の1つとして、運用で得た利益が非課税になる「新NISA」が注目されています。
そこで今回は、新NISAの特徴や、積立投資を行った場合のシミュレーション結果をわかりやすく解説します。
「65歳までに老後資金を作ること」を目標にした場合、50歳から「月5万円」の積立投資を年率1~5%で行うと15年後にいくらになるのか見ていきましょう。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは何か?投資家のメリットとは?
そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。
1.1 新NISAとは何か
2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。
では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。
それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。
ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。