総務省統計局の「2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)10月分(2024年11月22日公表)」によると、2024年10月の消費者物価指数(総合指数)は、前年同月と比べ2.3%上昇していることがわかりました。

物価と共に収入も連動して上がるとよいのですが、厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和5年分結果速報」によると物価の変動を考慮した「実質賃金は低下している」状態です。

今回は、男女別で20~70歳代の平均年収や、年収ごとの割合を見ていきます。

ご自身やご家族の年収、将来設計を考えるうえで、ぜひ参考にしてみてください。

1. 【20~70歳代】平均年収はどれぐらいか

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」から、20〜70歳代の平均年収を見ていきましょう。

上記調査より、男女別の各年代の平均年収をみてみると、男性は年代が上がるにつれて年収が上がっていくのですが、一方で女性は横ばいから緩やかに減少するとがわかります(【図表1】参照)。

男性の場合は、50歳代まで平均年収は上がり続け、55〜59歳でピークである「712万円」となります。社会に出てから安定的に増えるというのが特徴でしょう。

一方、女性の場合は、20歳代後半から50歳代まで平均年収が300万円台前半と横ばいな状態が続いており、最も高い平均年収でも25〜29歳で「353万円」となっています。

また、男性の場合は日本全体の平均年収に到達する人が、比較的若い世代でも多い傾向にありますが、女性の場合はハードルが高い現状がみてとれます。