シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は三井住友信託銀行を中心とした金融グループ、三井住友トラスト・ホールディングスです。

三井住友トラスト・ホールディングスの平均年間給与はいくらか

三井住友トラスト・ホールディングス(提出会社)の2018年3月31日時点での平均年間給与は1378.6万円と1300万円を超えています。また、従業員の平均年齢は50.2歳となっており若干ですが50歳を上回っています。平均勤続年数は24.6年となっています。

三井住友トラスト・ホールディングスの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年3月31日時点で91名。単体で90人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

  • その他:91名

また、連結の従業員数は2万2351名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

  • 三井住友信託銀行:2万952名
  • その他:1399名

過去5年の業績推移

三井住友トラスト・ホールディングス(連結)の業績推移についても見ておきましょう。

まず、連結経常収益ですが、過去5年をみるとやや増収傾向にあります。2014年3月期は1兆1875億円でしたが、2018年3月期には1兆3509億円となっています。

連結経常利益については、連結経常収益の傾向とは異なり、5年前と比べるとほぼ横ばいです。2014年3月期は2580億円でしたが、2018年3月期には2326億円となっています。

親会社株主に帰属する当期純利益も連結経常利益と同様にほぼ横ばい傾向です。2014年3月期には1376億円であったものが、2018年3月期には1539億円となっています。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部