将来に向けて資産運用に取り組む方が増えています。
日本証券業協会の「NISA口座の開設・利用状況調査結果(証券会社10社・2024年9月末時点)」によると、2024年1月~9月まで買付額が、前年同月と比較して、成長投資枠で約4.3倍、つみたて投資枠で約3.1倍に増加していることがわかりました。
NISAは、投資で得た利益にかかる「税金が非課税」となる制度です。
通常、投資で得た利益に対して約20%の税金がかかりますが、NISAを活用すると非課税となるため、利益が出たときの手取り額が多くなるメリットがあります。
また、2024年1月から新制度が開始され、非課税保有期間が無期限になりました。
そのため、「これを機に新NISAを活用して、資産運用をはじめてみたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、新NISAを活用し「毎月5万円」の積立投資を15年間行うと、どのくらいの資産が作れるのか、1%~5%の運用利回り別にシミュレーションをしてみます。
新NISAや資産運用に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは何か?投資家のメリットとは?
そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。
1.1 新NISAとは何か
2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。
では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。
それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。
ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。