2. 4つの都府県の「人工林面積」を比較すると…
林野庁が公表している「都道府県別森林率・人工林率」によると、2022年3月31日時点で人工林面積が一番小さい都道府県は沖縄県です。気になる人工林面積は1万2207ヘクタールとなっています。
沖縄県には160余りもの島がありますが、山があるのは沖縄本島をはじめとする比較的大きな島のみ。そんな地形の特性もあってか、沖縄県は人工林面積のみならず、森林面積も日本で5番目の小ささとなっています。
沖縄県に続いて人工林面積が小さいのは、香川県の2万3330ヘクタール、大阪府の2万8030ヘクタール。アンケートで全体の34%の人が回答した東京都は3万4925ヘクタールでした。
やはり面積が小さい都道府県が、人工林面積も小さいという結果になりました。大阪府、東京都、香川県は、人工林面積だけでなく森林面積でも小さい順でTOP3にランクインしています。
ちなみに人工林面積が一番大きい都道府県は北海道で、面積は145万6447ヘクタール。一番人工林面積が一番小さい沖縄県の約120倍もの規模です。
3. 沖縄県の県内総生産は名目4兆7014億円
ここからは、日本で人工林率が一番低い沖縄県について紹介します。
日本列島の最南西端に位置する沖縄県は、22万8215ヘクタールと全国で4番目の小ささですが、東西約1000キロメートル、南北約400キロメートルにおよぶ広い県域を有しています。その中には約160の島々があり、有人島は沖縄本島、宮古島、石垣島、西表島をはじめとする48島となっています。
公益財団法人国土地理協会「2024年4月調査 市町村別 人口・世帯数(日本人住民+外国人住民)」によると、沖縄県の人口は147万8152人で、人口の多い市は以下の通りとなっています。
- 那覇市 31万3463人
- 沖縄市 14万1886人
- うるま市 12万6454人
- 浦添市 11万4825人
- 宜野湾市 10万9人
そんな沖縄県は、亜熱帯海洋性気候にあり、年平均気温は23.3度と1年を通じて温暖な環境に、イリオモテヤマネコやノグチゲラなどの貴重な野生動植物が生息・生育しています。
経済面を見てみると、2021年度の県内総生産は名目4兆3739億円。県民所得は3兆3154億円で、一人当たり県民所得は225万8000円でした。
いかがでしょうか。今回は日本で一番「人工林面積」が小さい都道府県について紹介しました。
3.1 調査概要
- 調査日:2024年11月13日
- 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
- クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
参考資料
- クロス・マーケティング QiQUMO
- 林野庁「都道府県別森林率・人工林率」
- 沖縄県「第1章 沖縄県の概要」
- 公益財団法人国土地理協会「2024年4月調査 市町村別 人口・世帯数(日本人住民+外国人住民)沖縄県」
- 沖縄県「令和3年度県民経済計算の概要」
小野田 裕太