次回の年金支給日は12月13日です。年末に向けて生活支出に加えてお歳暮の用意などをする人もいるでしょう。10月に支給された年金や貯蓄を使いながら、上手にやりくりしたいものです。
私たちが受け取る年金からは、税金や社会保険料が差し引かれる場合があります。国の各種調査や統計で示されている年金額は額面のものであり、手元に残る金額ではありません。
年金の手取り額はいくらなのでしょうか。この記事では、厚生年金の平均受給額をもとに、税金や社会保険料を除いた手取り額がいくらになるのか解説します。
1. 厚生年金の平均額をおさらい
厚生年金は、会社員や公務員が加入する年金です。日本の年金は国民年金(基礎年金)と厚生年金の「2階建て」と呼ばれる形態をとっています。厚生年金は2階部分に位置しており、会社員や公務員は基礎年金と併せて厚生年金を受給します。
厚生年金の平均受給月額は、以下のとおりです。
- 男子:16万3875円
- 女子:10万4878円
- 全体:14万3973円
厚生年金の平均受給月額は14万3973円となっています。65歳以上の単身世帯の消費支出の平均が14万5430円ですから、老後の生活は年金だけでは賄えないことがわかります。
実際にはこの金額から税金などが引かれるため、貯蓄の取り崩しは必須でしょう。
では、年金から引かれるお金について、次章で解説します。