3. 金融アドバイザーが考える「富裕層の共通点」とは

ここからは、金融アドバイザーである筆者が考える「富裕層の共通点」を紹介していきます。

3.1 共通点1.時間を大切にする

時間はお金と同じくらい大切

時間と投資の効果

出所:takasuu/iStock.com

「Time is money」という言葉をよく耳にしますが、資産家の方は「時間」を非常に大切にしています。

たとえば、通勤時間について考えてみましょう。

富裕層の人は、家賃が安いからといって長時間の通勤を好むことは少なく、通勤時間が1時間半の人と30分の人では、毎日1時間の差が生まれます。

月に20日働くとすると、1ヶ月で20時間、1年でおおよそ240時間の差が生じることになります。

もちろん通勤中にできることもありますが、時間には限りがあります。

その貴重な1時間を、自己啓発やキャリアアップのために有効に使っている人が多いということです。

3.2 共通点2.決断力がある

先ほどの「時間」の話とも関連しますが、富裕層の方は「決断力」を非常に重視しています。

物事を決定する際に、悩みや躊躇を繰り返していると、大きな機会損失を招くと考えているのです。

富裕層の人は、自分の判断に自信を持っており、「良いと思ったものは良い」と直感的に決める傾向があります。

そのため、「即断・即決・即行動」というスタイルが自然と身についているのではないかと感じます。

3.3 共通点3.長期的な目線で考える

最後の特徴は、物事を長期的な視点で考えることです。

短期的な利益にとらわれることなく、最終的に自分にとって有益であれば、積極的に先行投資を行います。

「投資」を例に挙げると、富裕層の方は、将来の金融資産を増やすために、「今」の利益だけでなく、「先」の利益を見据えて投資を行っているのです。