富裕層と聞くと、皆さんはどの程度お金を持っている人を想像されるでしょうか。金融資産が1億円以上という人もいれば10億円以上という人もいると思います。
コロナ禍以降、世界中で経済環境の変化や物価高の影響も大きい中、日々の生活に厳しさを感じる人も増えているようです。円安も相まって気軽に海外旅行なども行きづらくなったと感じる人もいるでのはないでしょうか。
そんな中、本記事では日本でも富裕層が増え続けている理由や富裕層の内訳、どのような人たちが富裕層となりえているのか、富裕層の現状を紐解きながら共通点を探し、富裕層に近づいていけるヒントを探っていきたいと思います。
1. 「純金融資産1億円以上」の富裕層は日本に何パーセント?
富裕層への課税強化について議論されるなど、「富裕層」が何かと話題になっていますね。
ここでは、富裕層の実態を確認していきます。
まず、日本にどれくらいの富裕層がいるのか、見てみましょう。
野村総合研究所の報告によれば、日本には純金融資産1億円以上の富裕層が148万5000世帯存在しています。
これは全体のわずか2%に過ぎませんが、その中でも細かく分類すると次のようになります。
- 超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円
- マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円
2005年以来、富裕層は62万世帯増加しています。この富裕層の増加には、どのような要因が考えられるでしょうか。
次章で詳しく見ていきましょう。