3. 【年金一覧表】「厚生年金」60歳代から80歳代までの平均月額はいくら?

引き続き、厚生年金の年齢別年金月額も見ていきましょう。

厚生年金の被保険者は第1号~第4号に区分されており(※)、ここでは民間企業などに勤めていた人が受け取る「厚生年金保険(第1号)」(以下記事内では「厚生年金」と表記)の年金月額を紹介します。また、記事内で紹介する厚生年金保険(第1号)の年金月額には国民年金の月額部分も含まれています。

※厚生年金の被保険者区分

  • 第1号:下記第2号~第4号以外の、民間の事業所に使用される人
  • 第2号:国家公務員共済組合の組合員
  • 第3号:地方公務員共済組合の組合員
  • 第4号:私立学校教職員共済制度の加入者

3.1 【一覧表】厚生年金《年齢別》平均月額(60歳代)

【一覧表】厚生年金《年齢別》平均月額(60歳代)

60歳代の厚生年金額

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 60歳:厚生年金9万4853円
  • 61歳:厚生年金9万1675円
  • 62歳:厚生年金6万1942円
  • 63歳:厚生年金6万4514円
  • 64歳:厚生年金7万9536円
  • 65歳:厚生年金14万3504円
  • 66歳:厚生年金14万6891円
  • 67歳:厚生年金14万5757円
  • 68歳:厚生年金14万3898円
  • 69歳:厚生年金14万1881円

※65歳未満の厚生年金保険(第1号)の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、主に定額部分のない、報酬比例部分のみの者

3.2 【一覧表】厚生年金《年齢別》平均月額(70歳代)

【一覧表】厚生年金《年齢別》平均月額(70歳代)

70歳代の厚生年金額

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 70歳:厚生年金14万1350円
  • 71歳:厚生年金14万212円
  • 72歳:厚生年金14万2013円
  • 73歳:厚生年金14万5203円
  • 74歳:厚生年金14万4865円
  • 75歳:厚生年金14万4523円
  • 76歳:厚生年金14万4407円
  • 77歳:厚生年金14万6518円
  • 78歳:厚生年金14万7166円
  • 79歳:厚生年金14万8877円

3.3 【一覧表】厚生年金《年齢別》平均月額(80歳代)

【一覧表】厚生年金《年齢別》平均月額(80歳代)

80歳代の厚生年金額

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 80歳:厚生年金15万1109円
  • 81歳:厚生年金15万3337円
  • 82歳:厚生年金15万5885円
  • 83歳:厚生年金15万7324円
  • 84歳:厚生年金15万8939円
  • 85歳:厚生年金15万9289円
  • 86歳:厚生年金15万9900円
  • 87歳:厚生年金16万732円
  • 88歳:厚生年金16万535円
  • 89歳:厚生年金15万9453円

年齢別の厚生年金平均月額は、65歳から80歳までのすべての年齢で14万円台~16万円台となりました。

平均年金月額だけを単純比較すると、国民年金と厚生年金の年金水準には約3倍の開きがありますね。

国民年金は全員定額の年金保険料を支払い、老後の年金額は「納付月数」で決まるしくみです。

一方、厚生年金は収入に応じた年金保険料を支払い(※)、老後の年金額は納付済の年金保険料に応じて決まります。よって、厚生年金加入月数とその期間の収入が、老後の年金額に直結するのです。

そのため、厚生年金を受け取る人の中でも、年金月額には大きな個人差が出ます。

次では国民年金と厚生年金の「年金月額階級別受給権者数」を見ながら、年金受給額の個人差にフォーカスしていきましょう。

※厚生年金保険料を決める「標準報酬月額」「標準賞与額」には上限額が設けられています。