現役金融機関職員が語る「日本で富裕層が増え続けている4つの要因とは」純金融資産1億円以上の資産家は日本に何パーセント？ FIRE（早期リタイア）を目指す方法とは？

2.1 日本で富裕層が増え続けている主な4つの要因

• 要因1：経済の成長と資産形成の機会拡大

2005年以降、日本の経済は穏やかな成長を見せ、これにより資産形成のチャンスが増加しました。

この経済の発展が、特定の層の人に富を築く機会を提供し、その結果として富裕層の数が増える要因となりました。

• 要因2：金融政策と低金利

日本の金融政策は長期間にわたって緩和的な姿勢を維持しており、低金利政策が続いています。

この環境は、資産形成や投資を後押しし、特に投資家にとっては利益を得るチャンスを広げる結果となりました。

• 要因3：株式市場の上昇

2005年以降、日本の株式市場は回復傾向にあり、株式投資や企業の成功が資産増加を促し、結果として数多くの世帯が資産を拡大し、富裕層に分類されるようになりました。

• 要因4：相続や贈与によるもの

富裕層の中には、相続や贈与を通じて資産を受け継いだ人も多くいます。

特に、少子高齢化が進む中で世帯当たりの子どもの人数が減少し、それに伴い相続される資産額が増加しています。

そのため、一般家庭でも、両親や祖父母からの多額の遺産を受け取ることにより、予期せず富裕層に加わるケースが増えているのでしょう。