2月14日は年金支給日です。老後の生活を考える上では、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用し受給額を知ることは重要です。

しかし、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できる数字はあくまで額面であり、手取り額ではない点には注意が必要でしょう。

年金の支給額と手取り額の関係を知る事は重要なため、本記事では年金から天引きされるお金や、天引き額が変動する要因について解説していきます。

1. 年金の手取り額が減ったり増えたりすることがある?

天引きされるお金には、介護保険料、国民健康保険料、後期高齢者医療制度の保険料、所得税、住民税があります。これらの控除額は前年の所得を基に決定されるため、具体的な金額の決定は毎年6~7月頃となります。

4月から8月に支給される年金では、前年と同様の金額が「仮徴収」として天引きされますが、10月から「本徴収」がスタートします。このタイミングで前年の所得を基に算定された正式な控除額が適用されるため、10月以降の年金の手取り額が変動する場合があります。

前年の所得に基づいて決定された金額が天引きされるため、所得によって手取り額が減る人もいれば、増える人もいるでしょう。

ただし、スケジュールは自治体によって異なりますので、ご注意ください。