老齢年金の見込額は毎年日本年金機構から送付される「ねんきん定期便」に記載されていますが、プラスして受け取れる「加給年金」をご存知でしょうか。
この記事では、老齢年金に加算して支給される加給年金の対象者や支給金額、注意点について解説します。
モノやサービスの値上げが進む現代において、特に高齢者にとっては給付金の存在が大きくなります。
加給年金も手続きしないともらえないお金に該当するため、本記事で確認しておきましょう。
1. 加給年金とは
加給年金は、一定年数厚生年金に加入した人に対し、65歳から支給されるものです。対象者や支給額を解説します。
1.1 加給年金の対象者
加給年金は原則次の2つの要件を満たす人に支給されます。
- 厚生年金保険に20年以上加入している
- 65歳到達時点で生計を維持している(扶養している)65歳未満の配偶者または子どもがいる
「子ども」とは、次のいずれかの要件を満たす子どものことです。
- 18歳到達年度の末日(高校を卒業する3月末日)までの子ども
- 1級・2級の障害状態にある20歳未満の子ども
65歳を過ぎてから厚生年金保険の加入期間が20年以上になった人や、40歳以上で一定年数厚生年金に加入した人も対象になるケースがあるため、年金請求時に年金事務所等で確認しましょう。