3. 【厚生年金と国民年金】現シニアの平均月額はいくら？
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、いまのシニアの平均的な年金額を見ていきましょう。
3.1 国民年金（老齢基礎年金）の平均年金月額
最初は国民年金（老齢厚生年金）の平均年金月額から見ていきましょう。なお40年間の全期間、未納期間なく年金保険料を納付した人が受け取る「満額」の国民年金は、月額6万8000円（2024年度）です。
- 〈全体〉平均年金月額：5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額：5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額：5万4426円
3.2 厚生年金の平均年金月額
厚生年金の被保険者は第1号～第4号に区分されており（※）、ここでは民間企業などに勤めていた人が受け取る「厚生年金保険（第1号）」（以下記事内では「厚生年金」と表記）の年金月額を紹介します。
※記事内で紹介する厚生年金保険（第1号）の年金月額には国民年金の月額部分も含まれています。
- 〈全体〉平均年金月額：14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額：16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額：10万4878円
今のシニア世代が受け取る公的年金の平均年金月額は、国民年金で5万円台、厚生年金（国民年金部分を含む）で14万円台です。
厚生年金を受け取れる場合、一般的には国民年金よりも手厚い年金額となります。ただし、厚生年金は現役時代の「年金加入月数」と「その期間の収入」で年金額が決まるため、個人差が大きくなります。
老後の働き方や収入が、遠い将来の年金額に少なからぬ影響を与える点は、ぜひ意識しておけると良いですね。また、ご自身の年金加入状況や年金見込み額は、「ねんきん定期便」「ねんきんネット」で把握しておきましょう。
