日本人の平均寿命は、男性が81.09歳、女性が87.14歳とされており、老後生活が長期間続くことが考えられます。
現役時代には時間がなく、旅行や趣味などを楽しむのが難しかった方の中には、老後に「あれをしよう、これをしよう」と考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、時間の融通が利くようになった一方で心配なのが生活費です。国民年金や厚生年金といった公的年金だけでカバーできるのでしょうか。
本記事では、国民年金や厚生年金の平均月額と、額面から天引きされるものについて解説していきます。
1. 厚生年金の平均受給額(月額)は約14万4000円
厚生労働省年金局が公表した「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均受給額(月額)は14万3973円です。
性別ごとに見ると、男性が16万3875円で女性が10万4878円となっており、男性の方が約6万円高くなっています。
なお、この金額には国民年金も含まれています。
では、金額ごとの受給者数を確認してみましょう。