2024年7月に厚生労働省が発表した「令和5年簡易生命表の概況」によると、男性の平均寿命は81.09歳、女性の平均寿命は87.14歳となりました。
常に少子高齢化は問題として取り上げられてきましたが、この状況は一向に変わる気配はありません。
そのような状況で我々現役世代もやがては高齢者となり、年金の受給が始まるわけですが、今の高齢者世代はどのような暮らしをしているのでしょうか。
年金額は現役時代の収入によって変動します。
そこで、今回の記事では、実際の平均年金受給額を60歳以降の年代別に違いを見ていきます。
ご自身の年金受給額の目安として、ご確認いただければご自身の老後資金の目安が分かるかもしれません。
1. 【厚生年金と国民年金】ここでおさらい!日本の公的年金制度
まず、日本の公的年金制度について簡単におさらいしておきましょう。
日本の年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造になっているんです。
「国民年金」と「厚生年金」それぞれの特徴を詳しく見ていきます。
1.1 1階部分:国民年金(基礎年金)
- 対象:原則、日本に住む20歳から60歳未満の全員が加入
- 保険料:みんな一律で、毎年少しずつ見直しがある
- 年金額:納付期間によって決まる。2024年度は満額で月6万8000円(67歳以下)
1.2 2階部分:厚生年金
- 加入対象:主に会社員、公務員など
- 保険料:報酬比例制
- 年金額:加入期間や納付保険料により決定
年金の振り込みは、原則として偶数月の15日に2か月分まとめて振り込まれます。
老齢年金以外の年金
公的年金には老齢年金だけでなく、障害年金や遺族年金もありますが、今回は老齢年金に焦点を当てて説明します。
年金の仕組みと個人差
年金の仕組みや受給額は、個人によって異なります。
そのため、「自分がどの年金に加入しているのか」をしっかり確認しておくことが大切です。
これにより、安心して将来の老後資金の計画を立てることができます。