2. 「正社員」・「正社員以外」の平均給与

本章では、日本の平均給与を「正社員」および「正社員以外」で区別した場合、いくらになるのかについて見ていきましょう。

正社員(正職員)、正社員(正職員)以外などについて見ると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は正社員(正職員)が530万円(同1.3%増)、正社員(正職員)以外が202 万円(同 0.7%増)となっており、両者には328万円ほど、2倍以上の差があることが分かります。

また、これを男女別に見ると、正社員(正職員)については、男性が594万円(同1.7%増)、女性が413 万円(同1.4%増)。

正社員(正職員)以外については、男性が269万円(同0.7%減)、女性が169 万円(同1.7%増)という結果になっており、いずれも女性と比較して、男性の方が高い水準であるほか、特に正社員に関しては、181万円の差があることが分かります。

さらに、乙欄適用者(1人の給与所得者が2か所以上の支払先から給与の支払を受けている場合に、主たる給与以外の給与分に関し独立した給与所得者)を除いて見た場合、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は465万円(同0.1%増)であり、これを男女別に見ると、男性が577万円(同0.8%増)、女性が319万円(同0.1%増)となっています。

この結果から考察すると、正社員は賞与や昇給などがあるため、正社員以外の方と比較して、年収がより高くなると考えられます。

また、正社員でも正社員以外でも、男性の方が女性よりも年収が高い傾向にありますが、これは、女性の方が結婚や出産といったライフイベントで仕事を離れるケースが多いことや、男性の方がより多く役職についていることなどが理由として挙げられます。