株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反落、後場に一時▲281円安まで下落
2018年8月2日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,512円(▲234円、▲1.0%) 3日ぶり反落
- TOPIX 1,752.0(▲17.6、▲1.0%) 反落
- 東証マザーズ総合指数 1,034.5(+1.8、+0.2%) 小幅反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:509、値下がり銘柄数:1,509、変わらず:85
- 値上がり業種数1、値下がり業種数:32
- 年初来高値更新銘柄数:38、年初来安値更新銘柄数:30
東証1部の出来高は16億4,242万株、売買代金は2兆7,678億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。NY市場の下落や貿易摩擦の懸念拡大などを受けて、リスクオンモードが徐々にトーンダウンしました。
それでも、中小型株を中心に下値を拾う動きは活発で、売買代金は減少したものの2兆8,000億円近い水準を維持しています。
そのような中、日経平均株価は後場に入ってから下げ幅を拡大する展開となりました。前場の序盤には一時+8円高とプラス圏に浮上したものの、後場に入ってから急速に下げ足を速め、一時▲281円安まで下落する場面も見られました。
最後はやや挽回しましたが、▲1%超安の反落となって引けています。ただ、終値では22,500円台をかろうじて維持しました。
なお、TOPIXもほぼ同じような値動きで引けています。
東証マザーズ総合指数は小反発、売買代金は15日連続で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は4,308万株、売買代金は754億円となり、いずれも前日より増加しました。増加はしたものの、まずまずの商いが続く大型株式市場とは対照的に、個人投資家の物色意欲の戻りは鈍く、売買代金は15日連続で1,000億円を下回る低調な商いとなっています。
ただ、総合指数は小幅上昇となって反発しました。再び1,000ポイント割れの懸念が高まる中、個人投資家の投資意欲を刺激するような物色テーマの登場が待たれます。
資生堂が一時▲5%安の急落、コマツや日立建機など中国関連株も大幅下落
個別銘柄では、ファナック(6954)が大幅下落となり、同じFA関連銘柄では、前日に決算発表を行ったキーエンス(6861)が取引時間中に一時+5%高に迫る急騰となった後に急落し、最後は小幅下落で引けました。
また、コマツ(6301)や日立建機(6305)など建機株が大幅安となり、日本電産(6594)や村田製作所(6981)など電子部品株も総じて売られています。さらに、資生堂(4911)が一時▲5%安の急落となり、花王(4452)やライオン(4912)も安く引けました。
その他では、前日に決算を発表したマツダ(7261)が大幅安となり、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、スズキ(7269)など主力の自動車株が大きく値を下げたのが目を引きました。
一方、ソニー(6758)が堅調に推移して連日の年初来高値更新となり、シャープ(6753)は一時+8%高に迫る急騰となりました。
また、オリンパス(7733)も年初来高値を更新し、アドバンテスト(6857)も小幅上昇となっています。その他では、前日に決算発表を行ったエーザイ(4523)や小野薬品工業(4528)など医薬品株の一角も買われています。
新興市場では、アドウェイズ(2489)が再び値を飛ばして連日のストップ高となり、串カツ田中ホールディングス(3547)なども大きく値を上げました。また、前日に暴落したドリコム(3793)は小反発となっています。一方、窪田製薬ホールディングス(4596)など医療バイオ関連株は冴えない値動きとなりました。
青山 諭志