3. 低年金の高齢者世帯を支える「年金生活者支援給付金」とは
「年金生活者支援給付金」とは、所得が一定基準を下回る公的年金受給者に対して、生活支援を目的に支給される給付金です。
2019年の消費税の引き上げをきっかけにスタートした給付金であるため、比較的まだ新しい制度といえるでしょう。
新たに「年金生活者支援給付金」の給付対象となる場合は、9月1日から順次「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が送付されています。
年金生活者支援給付金は、「老齢年金(国民年金)・障害年金・遺族年金」の受給者で、一定の要件を満たした人が支給の対象となります。
次章では、老齢年金(国民年金)の受給者が対象となる「老齢年金生活者支援給付金」の支給要件や支給額を確認していきます。
3.1 老齢年金生活者支援給付金を受け取れる対象者は?
老齢年金生活者支援給付金の支給要件は下記のとおりです。
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税
- 前年の公的年金などの収入と、その他の所得の合計額が以下の支給要件に該当する
なお、支給要件において、前年の公的年金の収入に、障害年金・遺族年金などの非課税収入は含まれません。
1956年4月1日以前生まれの方|「老齢年金生活者支援給付金」支給要件
- 老齢年金生活者支援給付金:78万7700円以下
- 補足的老齢年金生活者支援給付金:78万7700円を超え88万7700円以下
1956年4月2日以後生まれの方|「老齢年金生活者支援給付金」支給要件
- 老齢年金生活者支援給付金:78万9300円以下
- 補足的老齢年金生活者支援給付金:78万9300円を超え88万9300円以下