昨今の物価上昇を踏まえ、お財布の紐がより固くなってしまうという方も多いのではないでしょうか?

将来的なインフレを考えると、資産をどう守っていくか、どう増やしていくか不安が尽きないという声もよく耳にします。

現役シニア世代の方々のリアルな現状について伺うと、家族構成の変化の影響か身寄りの親族が居らず、自分一人では生活がままならないといった方も増えていると言われています。

老後の収入の柱と言えば「年金」ですが、将来、自分はいくら受け取れるのか、ご存じでしょうか。

本記事では、厚生年金、国民年金のそれぞれの平均額と高齢者世帯の生活状況についてデータをもとに解説していきます。

また、年金等の所得が少ない世帯に向けた「年金生活者支援給付金」についても解説します。

1. 約6割の高齢者世帯が「生活が苦しい」と回答

厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯の59%が生活が「大変苦しい」もしくは「やや苦しい」と回答しました。

【写真1枚目/全9枚】生活が「大変苦しい」もしくは「やや苦しい」と答えた割合。次の写真で年金一覧表(60歳代~90歳代のリアルな年金額)を見る

「大変苦しい」もしくは「やや苦しい」と答えた割合グラフ

出所:厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」