【年金支給日は12月13日】厚生年金・国民年金の平均月額はいくら？一覧表【60代・70代・80代】で年代別に個人差もチェック 11月30日は「年金の日」厚生年金・国民年金の支給額の実情を、年代別の平均とともに解説

5. 年金以外の資産をつくる選択肢を考えておこう

今回は、年金の仕組みや各年代が受け取っている年金受給額について詳しく見てきました。

私たちが将来受け取れる年金の種類は国民年金と厚生年金の2つで、自営業やフリーランスとして働く人が受け取れる年金は国民年金のみ。

会社員や公務員として働く人は国民年金と厚生年金の両方が受け取れます。
また、国民年金の平均受給額は5万円台、厚生年金（※国民年金を含む）の平均受給額は14万円台です。

自営業やフリーランスの場合、ひと月に受け取れる年金額は5万円台のため、年金以外の老後資金を手厚く準備をしておく必要があると言えます。

また、会社員の場合、フリーランス等と比べると毎月受け取れる年金額は高いですが、厚生年金は現役時代の収入によって将来受け取れる年金額が個人間によって大きく異なります。

厚生年金の平均受給額がひと月14万円台といっても、現役時代の収入が低かったり加入期間が短期間だったりした場合、月の年金受給額が14万円を下回ることも十分ありえます。

そのため、会社員で国民年金と厚生年金の両方を受け取れると安心せずに、ねんきん定期便やねんきんネットで将来の年金見込額を確認して、不足する老後資金を今のうちから準備しておくことが大事です。

老後の資産づくりにおいて「iDeCoやNISA」は聞いたことがあるでしょうか？

iDeCoやNISAは、老後に向けた資産形成の選択肢ですが、税制優遇があるのでただ貯金するよりも大きく資産を増やせる可能性があります。

銀行に預けるのとは違って、「資産が増える期待はあるけど、リスクもある」という仕組みになります。ただ株価は日々変動するので、ちょっと不安に感じる人もいるでしょう。

そんな方には「債券」という選択肢もあります。国や企業にお金を貸して、その利息を受け取る仕組みです。

株価のような激しい変動がない分、比較的安定した運用ができます。

このように、老後のための資産形成は選択肢がいろいろあるのです。

大事なのは、それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分のリスク許容度に合った運用方法を選ぶこと。安心して豊かな老後を迎えるために、今からしっかり考えておくといいでしょう。