9月17日に金融庁が公表した「NISA口座の利用状況に関する調査結果」によれば、NISA口座は2427万6789口座に達しています。これは多くの人々が貯蓄から投資へと目を向け、将来への備えを進めていることを示しています。
一方、既に年金を受給して生活する方々の中には、物価高や消費税増税の影響で生活が厳しい方も少なくありません。こうした状況を受け、政府は低収入の高齢者を支援するため「年金生活者支援給付金」を実施しています。
新たに対象となる方には9月から順次申請書が送られ、申請することで12月支給の年金から給付金が上乗せ支給される場合もあります。本記事では、この給付金の具体的な金額や申請方法について解説していますので、参考にしてみてください。
1. 「年金生活者支援給付金」とは?
年金生活者支援給付金とは、年金収入が一定基準以下の「低所得の年金世帯」に対して、年金に上乗せして支給される給付金です。
この給付金は、2019年10月の消費税引き上げを機に開始された制度です。
消費税率引き上げ分を活用して、所得が一定基準以下の年金受給者を支援するために設けられました。
年金生活者支援給付金は恒久的な制度ですので、要件を満たし続けていれば、生涯受け取れる給付金となっています。
次の章では、年金生活者支援給付金の要件について確認していきましょう。