3. 金融のプロが見た「富裕層の3つの共通点」とは?

ここからは、ファイナンシャルアドバイザーである筆者から見た「富裕層の3つの共通点」について紹介していきます。

3.1 富裕層は「なんとなく」ではなく戦略的

富裕層の、資産管理や資産形成への取り組み方には目を見張るものがあります。なぜなら「なんとなく」で行動せず、戦略的に取り組む傾向にあるからです。

「勢い」や「なんとなく」で資産管理や資産形成をするのではなく、お金にしっかりと向き合う姿勢が見受けられました。

また、リスクとリターンは比例することを理解している方も多く、分散・長期投資を意識した資産づくりに余念がない方も多くいらっしゃいました。

印象的だったのは、資産管理や資産形成を行ったあとは放置することなく、常に状況を把握することに努めている方が多かったことです。

3.2 富裕層は「わからないこと」を専門家に聞く

富裕層は「わからないこと」は、それぞれの専門家に聞くという方が多いです。前述した調査によると、金融資産1~5億円の富裕層のうち、約3分の1は事業オーナーであることがわかっています。

現在はインターネットによりさまざまな情報を見ることができますが、富裕層の方は自分で得た情報のみをもとに行動するのではなく、専門家に相談して疑問点や問題を解消しようとする意識が高い方が多かったように感じます。