3.3 投資に活用
将来に向けた資産形成として、定額減税分を投資に回すのも有効な手段です。
特に、NISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠を活用したスポット投資は、非課税メリットを活かしながらコツコツと資産を増やせる魅力的な選択肢といえるでしょう。
NISAの成長投資枠では、年間240万円まで投資が可能です。定額減税の4万円を活用すれば、投資信託や個別株、ETFなどを購入できます。
少額からのスタートでも、複利効果や長期的な視点で運用することで、将来大きな資産へと成長する可能性があります。これらの商品を通じて、子どもの教育費や自分の老後資金の足しにできるでしょう。
4. 定額減税を有効活用しましょう
定額減税を有効活用するためには、まず自身の世帯構成に応じた減税額を正確に把握する必要があります。夫婦と子ども2人の4人家族なら総額16万円、単身世帯なら4万円と、世帯によって金額が異なります。
その金額に応じて緊急時の備え、ローンの返済、投資など、最適な活用方法を検討しましょう。
すでに減税分を使ってしまった場合でも、あまり気にする必要はありません。減税された金額を確認して、後から上記のような活用方法に充てても遅くないからです。
また、この機会に家計の見直しや将来への投資を意識し、長期的な視点で家計の健全化につなげることも大切です。定額減税を契機に、よりよい家計管理の習慣を身につけていきましょう。
参考資料
松田 聡子