2. 60歳代の貯蓄額は?
家計支出を考慮すると、年金収入は必ずしも十分とはいえないことが分かりました。
一方で、シニア世帯はどの程度の貯蓄があるのでしょうか。
金融庁の「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」のデータを見てみましょう。
2.1 単身世帯
60歳代・単身世帯の金融資産保有額は下記のとおりです。
- 金融資産非保有:33.3%
- 100万円未満:8.5%
- 100~200万円未満:4.7%
- 200~300万円未満:2.8%
- 300~400万円未満:4.3%
- 400~500万円未満:2.4%
- 500~700万円未満:3.5%
- 700~1000万円未満:2.8%
- 1000~1500万円未満:6.6%
- 1500~2000万円未満:4.5%
- 2000~3000万円未満:8.0%
- 3000万円以上:15.1%
調査によると金融資産保有額の平均値は1468万円、中央値は210万円という結果になりました。
平均と中央値の乖離が大きく、保有額の大きい世帯が平均値を引き上げていることが分かります。
貯蓄がゼロの世帯が全体の3分の1を占めていることも特徴です。