3.3 80歳代の平均年金月額
- 80歳:15万1109円
- 81歳:15万3337円
- 82歳:15万5885円
- 83歳:15万7324円
- 84歳:15万8939円
- 85歳:15万9289円
- 86歳:15万9900円
- 87歳:16万732円
- 88歳:16万535円
- 89歳:15万9453円
※65歳未満の厚生年金保険(第1号)の受給権者は特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより報酬比例部分のみのもの
※いずれも国民年金部分を含む
受給が本格的に開始される65歳以降を見てみると、年金平均月額は年齢を重ねるにつれて14万円台後半〜15万円台まで微増しています。
しかし、総務省統計局の「家計調査報告」によれば、65歳以上の高齢者の消費支出は夫婦世帯で 25万959円、単身世帯で14万5430円ですから、年金だけで支出を賄うのは厳しいでしょう。
生活支出とのバランスを考慮すると、年金を増やしたり貯蓄をしたりといった工夫が必須といえます。
4. シニア世代の貯蓄額に格差が広がる
シニア世代の貯蓄額には格差が広がっていることがわかりました。また、年金額は毎月の消費支出額を賄うには足りず、公的年金だけで生活するのは難しいといえます。
貧困率も世界平均を上回っていることから、シニア世代のお金事情は厳しいものといえるでしょう。
今後は金利の上昇や物価の上昇により、賃金の伸びがなければ生活は一層厳しくなります。
現役のうちから貯蓄をしたり個人年金を積み立てたりして資産をつくっておき、少しでも老後の生活にゆとりが持てるようにしたいものです。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
- 男女共同参画局「男女共同参画白書 令和6年版」
- 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 Ⅱ 各種世帯の所得等の状況」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2023年(令和5年)平均結果の概要」
石上 ユウキ