2024年9月1日現在、日本の総人口は1億2378万人です。

2024年9月15日、総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者ー「敬老の日」にちなんでー」で、総人口が減少する中で、65歳以上人口は3625万人、総人口に占める割合は29.3%の過去最高と発表されました。

年金や社会保障が収入源になっていく、65歳以降の生活やお金はどのようになっていくのでしょうか。

今回は、本格的な年金生活となる70歳代のおひとり世帯の貯蓄や年金、就業率についてご紹介します。

1. 【70歳代ひとり世帯】世帯貯蓄額の割合

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」の70歳代ひとり世帯の世帯貯蓄額(金融資産非保有含む)を見ていきましょう。

【写真全3枚/1枚目】70歳代・ひとり世帯の貯蓄額。2枚目で70歳代の厚生年金と国民年金の平均年金月額を見る

家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」をもとに筆者作成

  • 金融資産非保有:26.7%
  • 100万円未満:5.8%
  • 100万~200万円未満:4.3%
  • 200万~300万円未満:4.1%
  • 300万~400万円未満:3.3%
  • 400万~500万円未満:2.5%
  • 500万~700万円未満:6.6%
  • 700万~1000万円未満:5.1%
  • 1000万~1500万円未満:8.6%
  • 1500万~2000万円未満:5.3%
  • 2000万~3000万円未満:8.2%
  • 3000万円以上:17.3%

貯蓄2000万円以上は25.5%でしっかり貯蓄をしている人がいる一方で、26.7%もの人が貯蓄ゼロでした。

個人差や世帯によって環境は違いますが、貯蓄できている人とそうでない人の差が大きいとわかります。

なお、平均値と中央値は以下のとおりです。

1.1 70歳代貯蓄の平均値と中央値

  • 平均値:1529万円
  • 中央値:500万円

貯蓄額に関して、平均値は上下の極端な数字の影響をうけやすいため、平均値より中央値のほうが実態に近いとされています。