3. コンポストのメリット

コンポストのメリットについてご紹介

堆肥を素手で掴む、人の手

William Edge/shutterstock.com

3.1 廃棄物の削減

家庭から出る生ゴミなどを再利用するので、ゴミの量が減ります。実際筆者の家でも生ゴミが半分近くになり、ゴミ出しが楽ちんに。

自治体の処理費用やゴミ焼却による二酸化炭素の排出量削減に、微力ながら協力できていることを実感します。

3.2 土壌改良

コンポスト堆肥を土に混ぜ込むと、土壌の水はけや保水性が改善。また、土の中の微生物活動が活発になり、植物にとって健康的な環境を作り出します。

筆者は主としてバラ栽培に利用していますが、コンポスト堆肥を与えたバラは猛暑にも耐え、病気も少なくスクスクと育っています。

3.3 自給自足のガーデニング

コンポスト堆肥を野菜や花の栽培に活用することで、肥料購入の費用を節約。植物が健康に育つので、病気対策に使う薬剤も少なくて済みます。

堆肥で作った野菜はおいしく、化学肥料とは違って安心感も。筆者がミニトマト栽培に利用したところ、とても甘い実が鈴なりになりました。

4. コンポスト堆肥の作り方

コンポスト堆肥の作り方について

まな板の上の生ごみをコンポスト容器へ入れる人

Daisy Daisy/shutterstock.com

4.1 コンポスト容器を準備する

コンポストは大きな容器に枯葉や生ゴミを入れて自然発酵させるタイプや、コンポスト基材を入れたコンパクトな容器で手軽に発酵させるタイプなど多種多様。

園芸店やネットでも販売されています。初心者には必要な資材がそろっているコンポストのキットがオススメです。

4.2 生ゴミを投入する

コンポストに投入できるゴミは、野菜や果物の調理くず・ご飯やおかずの食べ残し・コーヒーかすや茶殻など。玉ねぎやニンニクの皮・卵の殻などは分解するのに時間がかかります。

4.3 材料を積み重ねる

1日分の生ゴミを投入し、上からコンポスト基材をかぶせます。翌日に前日投入分を軽く混ぜ、さらに生ゴミを投入。これを2~3ヵ月程度繰り返しましょう。

生ゴミの分解がなかなか進まないときは、油っこいものや甘いものを入れると分解を促進します。

4.4 熟成させる

3~4週間程度の熟成が必要

堆肥を掬い上げる人の手

William Edge/shutterstock.com

最初の生ゴミ投入から2~3ヵ月程度経ったら、次は熟成期間に入ります。熟成には水分が必要なので、週に2~3回0.5~1リットルの水を入れてよく混ぜます。

3~4週間程度熟成させると材料が細かくなり、腐敗臭がなく土のような香りもします。このような状態になればコンポスト堆肥の完成です。

4.5 ガーデニングに利用する

完成したコンポストを植物の根元に混ぜ込むと、植物に栄養を供給し健康な生長を促進します。使用しない分は、乾燥させて保管しましょう。