国民年金や厚生年金を受給している方の中には、10月支給分から手取り額が減る方や増える方がいます。手取り額が増える分には嬉しいですが、急に減ると生活に影響が出ることもあるでしょう。

年金手取り額が変動するのは、年金から天引きされる保険料や税金が変更されることが理由のひとつとなっています。

本記事では、10月から年金手取り額が変動する理由について詳しく解説していきます。

1. 10月から年金手取り額が減る・増える理由とは

10月支給分の国民年金・厚生年金の手取り額が増える方や減る方がいるのは、天引きされる保険料や税金が変更されるためです。

国民年金や厚生年金からは、保険料や税金が天引きされているのが一般的です。保険料や税金は、前年の所得によって毎年見直され、変更後の金額が反映されるのが10月支給分からになっています。そのため、保険料や税金が増額される方は手取り額が減り、減額される方は手取り額が増額することになるのです。

年金収入が前々年より前年の方が増えた方や、「扶養控除」や「医療費控除」といった各控除が減った方は、手取り額が減額される可能性があります。