商品購入や送金が簡単なプリペイドカード

最近、コンビニエンスストアの店頭に、プリペイドカードが並んでいる光景をよく見かけるようになりました。

代表的なカードは、

  • アップルのApp StoreやiTunes Storeで買い物をしたり、iCloudストレージをアップグレードしたりできる「App Store & iTunes ギフトカード」
  • Androidアプリ、ゲーム、映画、書籍などを購入できる「Google PLay」
  • Amazonで商品を購入できる「amazon ギフト券」
  • 楽天市場や楽天トラベルなどで使える「楽天ポイントギフトカード」

などです。

このほか、「GREE」「mobage」「WebMoney」「BitCash」などのプリペイドカードもあります。

これのカードは「プリペイド式電子マネー」や「電子ギフト券」などと呼ばれるように、電子マネーの一種です。たとえば額面2,000円のカードであれば、コンビニのレジにそのカードを持っていき、2,000円を支払えば、その場で使えるようになります。

カードの発行会社により利用方法は若干異なりますが、大きな特長は、プリペイドカードに記載されている利用番号さえ入力すれば、ECサイトなどでさまざまな商品の購入に使えること。このため、相手の銀行の口座番号がわからなくても、簡単にその金額の価値を送ることができるのです。

ここ数年、プリペイドカードを利用し、コンビニなどでカードを買わせてお金を盗む特殊詐欺も増えています。振り込め詐欺なら入金させるための銀行口座が必要ですが、プリペイドカードなら不要です。匿名性が高いため、足が付きにくいので、犯行グループにとっては都合がいいのです。

任意の金額のカードを購入できるバリアブルカード

コンビニの店頭に並んでいるプリペイドカードを見ると、「1,500」「3,000」「5,000」「10,000」などの数字が書いてあります。これらはそれぞれ「1,500円券」「3,000円券」「5,000円券」「10,000円券」を表しています。

ところでその中に「1,500-50,000」などと書かれたカードがあることに気が付いたでしょうか。これは「バリアブルカード」と呼ばれ、「1,500-50,000」と書かれたカードであれば、最低1,500円から最高50,000円の範囲で、1円単位で任意の金額のカードを購入することができます。

「バリアブル」とは、英語の「variable(変えられる、可変的な)」という意味です。

「バリアブルカード」のメリットはどのような点でしょうか。まずはその名のとおり、好みの金額のカードを購入できることです。たとえば、パーティーの景品に「2,222円」「3,333円」「5,555円」「7,777円」「33,333円」などのカードを用意するといったこともできます。

また、通常のプリペイドカードは20,000円が上限というところがほとんどですが、「1,500-50,000」のバリアブルカードなら、50,000円分まで購入できます。ECサイトで購入したい商品があるのだがクレジットカードを使いたくないといった場合に、その都度、ぴったりの金額を購入することもできます。

利用者が増える理由

バリアブルカードをはじめ、プリペイドカードを利用する人が増えています。その理由は、プリペイドカードを購入すると、ポイントが加算されるカードが多いこと。特に、キャンペーンなどではさらにお得なポイントが付与されることがよくあります。

たとえば楽天は、特定のコンビニとタイアップし、「楽天ポイントギフトカードバリアブルを○○○○円以上すると、もれなく○○○ポイントがもらえる」といったキャンペーンを定期的に行っています。

セブンイレブンとのタイアップでは、楽天バリアブルカードを10,001円以上購入すると711円分のポイントがもらえるといったキャンペーンを行ったこともあります。還元率は7%を超えています。かなり大きいですね。

よく利用するECサイトなどでプリペイドカードが使える場合、キャンペーン期間を狙って購入するのも一つの方法でしょう。

上山 光一