年金額は2年連続で引き上げられており、一見喜ばしく感じます。しかし、昨今の物価上昇率には追い付いておらず実質目減りする形となっています。
「老後2000万円問題」と話題になったように、「年金だけで老後の生活はできるのか」と不安に感じる方もいることでしょう。
そのような中、次回の年金支給日は12月13日に迫りました。初めて年金を受給する方の中には、実際に年金が振り込まれて「思ったよりも少ない」と感じる方もいるようです。
そこで本記事では、年金について知っておく必要のある「天引きされるお金」について詳しく解説していきます。
1. 老後の年金から天引きされる4つのお金
公的年金から天引きされるお金は以下の4つとなります。
- 国民健康保険料または、後期高齢者医療保険料
- 介護保険料
- 所得税額および復興特別所得税額
- 住民税と森林環境税
1.1 国民健康保険料や後期高齢者医療制度の保険料
65歳以上75歳未満の国民健康保険加入者は、保険料が原則として年金から天引きされます。
また、75歳以上では後期高齢者医療保険料に切り替わり、同様に年金から天引きされ納付することになります。
※天引きされないケースもあります。