4. 高齢者単身世帯では毎月約3万円の赤字
総務省の「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」から、高齢者世帯の一月あたりの家計収支を確認します。
4.1 高齢者単身無職世帯の家計収支
- 実収入:12万6905円
- 総支出:15万7673円
- 月の収支:▲3万0768円
65歳以上の単身無職世帯では毎月約3万円の赤字という結果となりました。ほとんどの家庭では年金収入だけでは足りず、貯蓄を取り崩して生活する必要があるようです。
老後を迎え貯蓄が十分にない場合、働き続けたり、節約をしたりと理想のセカンドライフとはかけ離れてしまうかもしれません。加えて、医療費や住宅の修繕費など、突発的な支出も発生する可能性があるでしょう。
急なリスクへの備えや理想のセカンドライフを実現するためには、今から計画的に資金づくりを行うことが大切です。
5. 老後に向けた取り組み
老後資金の対策は早くから取り組むに越したことはありません。そこで、今からでもできる老後への取り組みを3つ紹介していきます。
5.1 将来の年金受給予定額を確認
まずは、老後生活のイメージをつかむために将来の年金受給予定額を確認しておきましょう。記事の中でも触れたように、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認することが出来ます。
年金収入がどれくらいあるか把握できると、老後の計画も立てやすくなるでしょう。
5.2 先取貯金を活用
毎月決まった金額を貯金することが苦手な方は「先取り貯金」を活用しましょう。
毎月、お給料が入った際に先に貯金額を確保してから、残った金額を支出に充てていくことで、計画的にお金を貯めていくことが可能となります。