4. 年収1000万円超の人は何パーセントいる?
最後に、給与階級別の分布を確認しておきましょう。
男女全体でみると、年間給与額が「300万円超400万円以下」の人が全体の16.3%を占め、最多となっています。
次に多いのが「400万円超500万円以下」の人で、全体の15.4%を占めています。
2023年の平均給与は460万円ですが、実際は平均を下回る人が最多。上図を見ると、2019年以降、この構図は変わっていません。
男女別でも見てみましょう。
男性は「400万円超500万円以下」が最多で17.5%、女性は「200万円超300万円以下」が最多で19.6%を占めます。
また、年収1000万円超の人は全体の5.5%で、男女別では男性が8.6%、女性が1.4%となりました。
5. まとめにかえて
2024年9月25日に発表された最新の調査資料より、民間企業に勤める人の平均給与を確認しました。
平均給与は460万円。3年連続の上昇、2014年以降最高水準となりましたが、正規・非正規、男性・女性の給与格差は前年からやや広がっています。
また、業種による給与の差も大きく、平均給与460万円といっても実際にはこれを下回る人が最も多いことがわかりました。
キャリアアップや転職を考えている方は、本記事でご紹介した平均給与データも参考にしてみてください。
参考資料
和田 直子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
現役世代からシニア層、富裕層と幅広い個人顧客に対し、資産運用コンサルティングを行う。
<主な専門領域>
投資信託、ファンドラップ、外貨預金、生命保険、医療保険、住宅ローン、事業性ローン、贈与、相続、遺言信託、不動産など、多岐にわたる金融サービスと承継対策をワンストップで提案。特に、長期的な資産形成や富裕層向けのウェルスマネジメント、シニア世代への承継・相続の分野で豊富な知識と実績を持ち、表彰歴多数。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のマネー編集部にて企画・執筆・編集・監修を担当。
厚生年金保険と国民年金保険(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用を専門とする。
NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローンなどの国民生活に直結する金融情報を始め、FX、株式投資、金(ゴールド)などの投資経験をいかし仕組みやリスクなどを分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成【2025年11月11日更新】