2024年9月25日、国税庁より「令和5年分 民間給与実態統計調査」が発表され、2023年の1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は460万円であることが明らかになりました。
物価上昇が続く中、大企業を中心に賃金が引き上げられており、同調査における平均給与は3年連続の上昇となっています。
本記事では、最新の同調査資料をもとに給与事情について「正規(正社員)・非正規(正社員以外)」、男女別、業種別でどのような違いがあるかを確認していきます。
1. 2023年の平均給与は460万円、前年比+0.4%
冒頭で申し上げたとおり、国税庁の最新資料「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、2023年の1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は460万円であることが分かりました。2014年以降、最高水準となります。
2014年から2023年の10年間のうち、2019年・2020年は2年連続で平均給与は減少したものの、2021年から2023年にかけては3年連続で平均給与が増額しています。
ただし、この平均給与は民間企業に勤める給与所得者全体の数字であり、雇用形態や性別により違いがあります。