4. 【老後に向けて何をすればいい?】FPからの提案
今回は、70歳代と80歳代の方の年金受給額について一覧を確認しました。
国民年金しか受け取ることのできない自営業者やフリーランスの方はもちろんですが、厚生年金を受け取れる会社員や公務員の方であっても、年金だけでは老後生活を過ごす上で十分な金額とはいえないことがわかりました。
老後を迎えてから準備をしていたのでは到底間に合いません。
また、働けるうちは働こうと思っている人もいるかもしれませんが、いつまで健康で働き続けられるかもわからないですね。
あらゆるケースを想定して事前に準備しておくことが望ましいと言えるでしょう。
老後まで比較的時間が取れる場合は、お金に働いてもらう「資産運用」を検討してみるのも一案です。
世の中には、株式や債券、投資信託など様々な金融商品が溢れています。どの商品にもリスクは存在しますが、商品ごとのリスクをきちんと理解し、自分の目的や目標に合った金融商品を選ぶことで、老後に向けた備えを始めることができます。
まずはリサーチするところから始めてみてはいかがでしょうか。
4.1 【ご参考】厚生年金の個人差は「月額1万円未満~30万円以上」とバラバラ
厚生年金受給額ごとの人数より、その個人差がどれほどあるのかも確認しておきましょう。
- 1万円未満:6万1358人
- 1万円以上~2万円未満:1万5728人
- 2万円以上~3万円未満:5万4921人
- 3万円以上~4万円未満:9万5172人
- 4万円以上~5万円未満:10万2402人
- 5万円以上~6万円未満:15万2773人
- 6万円以上~7万円未満:41万1749人
- 7万円以上~8万円未満:68万7473人
- 8万円以上~9万円未満:92万8511人
- 9万円以上~10万円未満:112万3972人
- 10万円以上~11万円未満:112万7493人
- 11万円以上~12万円未満:103万4254人
- 12万円以上~13万円未満:94万5662人
- 13万円以上~14万円未満:92万5503人
- 14万円以上~15万円未満:95万3156人
- 15万円以上~16万円未満:99万4044人
- 16万円以上~17万円未満:104万730人
- 17万円以上~18万円未満:105万8410人
- 18万円以上~19万円未満:101万554人
- 19万円以上~20万円未満:90万9998人
- 20万円以上~21万円未満:75万9086人
- 21万円以上~22万円未満:56万9206人
- 22万円以上~23万円未満:38万3582人
- 23万円以上~24万円未満:25万3529人
- 24万円以上~25万円未満:16万6281人
- 25万円以上~26万円未満:10万2291人
- 26万円以上~27万円未満:5万9766人
- 27万円以上~28万円未満:3万3463人
- 28万円以上~29万円未満:1万5793人
- 29万円以上~30万円未満:7351人
- 30万円以上~:1万2490人
※上記の厚生年金月額には国民年金部分を含む
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省・日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」
荻野 樹