今年も10月に入りましたが、まだ残暑が厳しく、エアコンが必要な人もいるのではないでしょうか。
電気代の請求書を見てため息をついてしまう方も多いかもしれません。
年金生活者にとっては、物価上昇や電気代の負担は大きな問題です。
年金は毎月一定額しかもらえないからこそ、計画的に使うことが大切ですが、果たして年金だけで生活している方は、この物価高をどうやって乗り越えているのでしょうか?
この記事では、実際に年金がどのくらい受け取れるのか、またそれが生活にどのような影響を与えているのかを、具体的なデータをもとに解説していきます。
老後資金の準備の必要性についても一緒に考えてみましょう。
1. 【最新データ】年金だけで生活している高齢者世帯の割合は?
厚生労働省が公表した「2023年国民生活基礎調査」によると、100%年金だけで生活している人は全体の41.7%にとどまっています。
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%:41.7%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が80%~100%未満:17.9%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が60~80%未満:13.9%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が40~60%未満:13.2%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が20~60%未満:9.3%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が20%未満:4.0%
つまり、残りの58.3%の高齢者世帯は、年金だけでは生活できず、他の収入源に頼っているということですね。
公的年金や恩給が全体の所得の約62.9%を占めているものの、それだけでは生活が成り立たず、多くの人が働いて収入を得たり、貯蓄を切り崩したりしているのが現状です。
ここからは、年金額の実態や高齢者の生活について、もう少し掘り下げてみましょう。