4. 筆者が教える年金だけに頼らない老後設計
ここまでは現在受け取れる年金受給額についてみてきましたが、少子高齢化や経済の不確実性により年金だけに頼る老後設計は不安ではないでしょうか。
そこで、ファイナンシャルアドバイザーである筆者がご相談いただいた方に教える老後資金を確保するための具体的な対応策をいくつか紹介したいと思います。
4.1 ①NISAやiDeCoの活用
税制優遇措置を受けながら資産運用ができるNISAやiDeCoは老後資金を効率的に増やすための有力な制度です。
4.2 ②個人年金保険の活用
公的年金だけでは不十分な場合、個人年金保険を活用することで老後の収入を保管することができます。
保険料を計画的に積み立て、将来の安定した収入源を確保することが可能です。
4.3 ③現在の生活費の見直し
現役時代から生活費を見直し、無駄を省くことで将来の資金不足に備えることができます。
4.4 ④働き続けること
現在は定年の延長やパートタイムやフリーランスなどの働き方も変わってきています。定年後も働く有効持ち続けることも一つの方法です。
これらの対応策を組み合わせることで、年金だけに頼らない安定した老後生活を実現することが可能だと思います。
早い段階から計画を立て実行することが成功のカギとなるでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「2023（令和5）年 国民生活基礎調査の概況」
- 首相官邸「岸田内閣総理大臣記者会見」令和6年6月21日
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
立野 力
