40歳になると、老後を気にしだす人も多いです。

中には、老後に備えて新NISAでの資産運用を検討している人もいるでしょう。では、老後に向けた資産運用は40歳からでも間に合うのでしょうか。

本記事では、40歳から「毎月5万円」の積立投資を20年間続けたら資産がいくらになるのかをシミュレーションします。

新NISAでの資産運用を検討している人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

1. 40歳はどれくらい資産があるのか

新NISAでの資産運用をシミュレーションするまえに、まずは40歳がどれくらい資産があるのかを確認しておきましょう。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、40歳代二人以上世帯の金融資産保有額の分布は以下のとおりです。

【写真全3枚中1枚目】40歳代・二人以上世帯の金融資産保有額分布。2枚目では、「シミュレーション:毎月5万円×20年間の積立投資(年1~7%の運用利回り別)」を見る。

40歳代・二人以上世帯の金融資産保有額分布

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」

1.1 40歳代二人以上世帯の金融資産保有額

  • 非保有        :26.8%
  • 100万円未満      :9.6%
  • 100~200万円未満   :8.9%
  • 200~300万円未満   :4.9%
  • 300~400万円未満   :5.7%
  • 400~500万円未満   :3.8%
  • 500~700万円未満   :7.4%
  • 700~1000万円未満   :5.6%
  • 1000~1500万円未満 :7.4%
  • 1500~2000万円未満 :3.5%
  • 2000~3000万円未満 :5.3%
  • 3000万円以上      :6.5%
  • 無回答        :4.5%
  • 平均値        :889万円
  • 中央値        :220万円

世帯によってかなり幅がありますが、中央値はわずか220万円しかありません。

そのため、多くの世帯では老後に向けた資金が不足していることがわかります。