4. 【学習障害】子どもの特性をキャッチしてすぐに動けるようにする

冒頭でお伝えしたように、2022年に行われた文部科学省の調査によると、通常学級に在籍する児童生徒のうち、6.5%が「学習面で著しい困難を示す」との結果がでています。

「行動面で著しい困難を示す」児童生徒より「学習面で著しい困難を示す」児童生徒のほうが多い。

子どもの学習障害

出所:文部科学省「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果」(PDF)

また、一昔前は学習障害という考え方はなく「勉強を怠けている子」というレッテルを貼るばかりでしたが、今では少しずつ学習障害への認識、理解も浸透してきています。

とはいえ、子どものテストの点数が悪ければ冷静にそれを受け止める親は少ないです。また、子どもの勉強から違和感を感じることが増えてきても、当初は深刻な問題だと考えない親もいます。

とくに低学年の頃は「慣れればできるようになる」「他の子より理解度がゆっくりなだけ」と解釈されることもあります。

しかし、「これは勉強できない子では片付けられないのでは」と気がつくのが遅くなれば、適切な対応ができないまま進級進学をしていきます。

子どもの勉強に対する意欲が低下することや専門医などへの相談が後手に回るのを避けるためにも、「うちの子、勉強ができない子ではなく学習障害かも」と少しでも感じたら早めに動くようにしましょう。

参考資料

中山 まち子