4. 今からできる将来資金づくりの「自助努力」を

ここまで、公的年金制度と平均的な受給額について確認してきましたが、老後資金の準備には「ねんきん定期便」を活用し、具体的な受給額を知ることも大切です。

筆者はファイナンシャルアドバイザーとして従事していますが、個人のお客様と接する中で、老後や将来資金についての不安から、「NISAを始めたい」「どの銘柄を選ぶべきか」「今の資産配分でよいか」といった投資相談が多く寄せられます。

NISAやiDeCoの制度拡充もあり、投資初心者にとって投資を始める敷居が下がり、興味を持つ方も増えているようです。

ただし、投資にはリスクが伴います。使う時期や目的に応じた方法で始めることが大事であり、まずは将来の目標値を明確にしておくことが重要です。こうすることでゴールが定まり、毎月や毎年の投資計画が立てられるのです。

特に投資初心者が陥りやすいのは、銘柄や投資手法に目が向きすぎ、目的や目標額が不明確になってしまうこと。すでに投資を始めている方も、今一度目的と目標額を見直し、ステップを踏んで資金計画を立ててみてはいかがでしょうか?

参考資料

入慶田本 朝飛