株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、一時+234円高も最後はやや失速
2018年7月17日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,697円(+100円、+0.4%) 3日続伸
- TOPIX 1,745.0(+14.9、+0.9%) 3日続伸
- 東証マザーズ総合指数 1,031.6(▲15.3、▲1.5%) 3日ぶり反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,566、値下がり銘柄数:464、変わらず:70
- 値上がり業種数28、値下がり業種数:5
- 年初来高値更新銘柄数:49、年初来安値更新銘柄数:33
東証1部の出来高は14億373万株、売買代金は2兆5,651億円(概算)となりました。出来高は先週末より増加しましたが、売買代金はほぼ横ばいとなっています。特段目新しいニュースはなかったものの、売られ過ぎ感の強い中小型株を中心に買い戻しが進みました。
ただ、依然として模様眺めムードも根強く、活況な商いには程遠い状況だったようです。それでも、売買代金は2兆5,000億円を上回りました。
そのような中、円安進行などを背景に、日経平均株価はほぼ終日プラス圏で推移しました。寄り付き直後は小幅マイナスとなったものの、その後は上値を切り上げ、後場の半ばには一時+234円高となって22,800円台を付ける場面も見られました。
しかし、大引けに掛けて急速に失速し、終わってみればかろうじて3桁の上昇に止まっています。3日続伸とは言え、やや物足りなさがあったことは否めません。
なお、TOPIXも同じような値動きとなる続伸となりましたが、上昇率は日経平均株価を大きく上回りました。これは、中小型銘柄まで幅広く買い戻されたことを示唆しています。
東証マザーズ総合指数は3日ぶり反落、売買代金は3日連続で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は5,023万株、売買代金は773億円となりました。出来高は先週末より増加しましたが、売買代金はほぼ横ばいとなっています。売買代金は3日連続で1,000億円を下回るなど、個人投資家の物色意欲は低調なままですが、一部に下値を買い戻す動きが見られたようです。
ただ、一部主力株の見切り売りなども出た結果、総合指数は大きく下落して3日ぶりの反落となりました。引き続き、1,000ポイント割れの懸念が残ったままと言えそうです。
ソニーが約10年半ぶりの高値更新、ソフトバンクGは12連騰ならず
個別銘柄では、主力株に目立って大幅上昇した銘柄が少なかった中、ソニー(6758)が堅調に推移して4日連続の年初来高値更新となったのが目を引きました。終値も6,000円台を付けましたが、これは実に約10年半ぶりのことです。
また、スズキ(7269)など自動車株が総じて買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株も大きく値を上げて引けました。
一方、ファナック(6954)が▲4%超安の大幅下落となり、同じFA関連銘柄のキーエンス(6861)も大幅安で引けました。
また、設備投資関連株が軒並み売り込まれ、安川電機(6506)が▲7%超安の急落、SMC(6273)も一時▲5%安に迫る大幅安、三菱電機(6503)も大きく値を下げるなど、いずれも年初来安値を更新しています。
なお、ソフトバンクグループ(9984)は取引時間中に年初来高値を更新したものの、その後は売りに押されて12日ぶりの反落となりました。
新興市場では、先週新規上場となったMTG(7806)が続落となり、メルカリ(4385)も値を下げました。また、先週末に爆騰したブランジスタ(6176)が急落して年初来安値を更新しています。一方、串カツ田中ホールディングス(3547)が大幅高となり、ZUU(4387)も4日ぶりに反発しました。
***投信1はLIMOに変わりました***
青山 諭志