1.3 2人とも自営業の場合

2人とも自営業の夫婦の平均年金受給額は、以下のとおりです。

  • 夫の平均年金受給額:101万2000円
  • 妻の平均年金受給額:82万5000円

夫婦2人とも自営業の場合は、夫の年金が100万円程度、妻は100万円以下となっており、これだけで老後を迎えるのはやや心許ない金額となっています。

世帯でも月15万円程度のため、国民年金基金やiDeCoといった上乗せ制度の活用が必須といえそうです。

1.4 会社員×専業主婦の場合

会社員と専業主婦の夫婦の平均年金受給額は、以下のとおりです。

  • 夫の平均年金受給額:219万4000円
  • 妻の平均年金受給額:78万円

会社員と専業主婦の場合は、基本的に会社員の夫の年金が頼りとなります。妻は家庭に入る前の勤続年数によっては厚生年金を受け取れず、国民年金のみの支給となる場合もあるでしょう。

世帯では月あたり25万円程度の年金が受け取れますが、夫が亡くなった際に備えて、妻名義で年金や資産の積み立てをしておくとよいでしょう。

1.5 単身の会社員の場合

会社員の単身世帯の平均年金受給額は、以下のとおりです。

  • 平均年金受給額(男性):199万円
  • 平均年金受給額(女性):171万3000円

会社員の単身世帯の場合は、月額14〜17万円程度の年金が支給されます。収入は支給される年金のみですから、収入以外に柱となる資産を用意しておくと、老後生活で困るシーンが少なくなるでしょう。

では、年金から税金を引いた実質の手取り年金額について、それぞれのパターン別で検証してみましょう。