過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。
(初公開日:2023年9月19日)

数年前に「老後2000万円問題」がメディアで取り上げられたことから、一時は大きな話題となりました。

現在もなお、老後の「お金問題」は、現役の人であっても不安要素のひとつとなっていますが、果たして将来私たちはどのくらいの年金を受け取れるのでしょうか。

本記事では、60歳〜79歳の人が受け取る厚生年金・国民年金それぞれの「年金受給額」について紹介していきます。

年金以外の老後の蓄えとしておすすめしたい内容も紹介しているので参考にしてください。

【注目記事】【2024年度最新】7月から「住民税非課税世帯等」への10万円給付が開始!対象者に65歳以上が多いって本当?

1. 公的年金の仕組みをおさらい「厚生年金と国民年金の違い」

まずは「日本の公的年金」である厚生年金と国民年金の仕組みをおさらいしていきましょう。

現在の日本の公的年金制度は、「国民年金」と「厚生年金」の2種類が存在し、2階建て構造となっています。

【写真1枚目/全5枚】日本の公的年金制度は「2階建て」

日本の公的年金制度は「2階建て」

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」

公的年金は国民年金と厚生年金の「2階建て構造」となっており、現役時代の働き方に応じて、加入する年金の種類が変わってきます。

国民年金は、原則日本に住む20歳から60歳未満の人が自動的に加入対象となり、加入期間および納付月数が同じであれば、加入者全員同じ額が支給されるようになっています。

一方で厚生年金の場合は、国民年金に上乗せで支給されるもので、主に会社員や公務員が対象となります。

国民年金と厚生年金のそれぞれの違いは下記のとおりです。

国民年金と厚生年金のそれぞれの違い

国民年金と厚生年金のそれぞれの違い

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」を参考に筆者作成

前述のとおり、国民年金の場合は、40年間納め続けることで満額受給が可能であり、年金額に個人差はあまり生じないのが特徴です。

一方で厚生年金の場合は、報酬比例制を採用していることから、加入期間や収入によって受給額が変わり、同じ加入期間であっても受け取れる年金額に差が生じます。

「自分が老後に年金をどのくらい受給できるかしりたい」という方は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で、より詳細な受給額が分かるため、確認してみると良いでしょう。