シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は日本を代表する電気機器メーカーのパナソニックです。
パナソニックの平均年間給与はいくらか
パナソニック(提出会社)の2018年3月31日時点での平均年間給与は768.0 万円と700万円を超えています。また、従業員の平均年齢は45.6 歳となっており40歳を上回っています。平均勤続年数は22.9年となっています。
パナソニックの従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年3月31日時点で6万1311名。また、単体の主な事業セグメント別の従業員数は以下の通りです。
- アプライアンス:1万3178名
- エコソリューションズ:1万2846名
- コネクティッドソリューションズ:9711名
- オートモーティブ&インダストリアルシステムズ:2万1711名
また、連結会社の従業員数はで27万4143名です。連結の主な事業セグメント別の従業員数は以下の通りです。
- アプライアンス:6万4037名
- エコソリューションズ:5万1095名
- コネクティッドソリューションズ:3万1549名
- オートモーティブ&インダストリアルシステムズ:10万2414名
こうして従業員数でみると、人数としては自動車部品事業などのオートモーティブ&インダストリアルシステムズ(AIS)と白物家電のアプライアンスに経営資源を投入していることが分かります。
米電気自動車メーカーのテスラとの取り組みや今後の自動車の電装化等には同社の役回りも拡大することが期待できるでしょう。また、家電のIoT化の流れも進むことも予想されます。両事業とも注目です。
まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人員です。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています。」とされています。
LIMO編集部