「株式投資をこれから始めよう」、「株式投資を開始してしばらくたつのだけれども、いまいちしっくりこない」という方も多いのではないでしょうか。

今回はそうした株式投資の初心者の方に多い悩みをピックアップし課題を解決する方法を考えてみました。

どの銘柄を選んでよいかわからない

上場株式といても3500以上もあり、この中から自分が気に入った銘柄を選び出すのも至難の業です。

個人投資家が投資できる銘柄数は投資資金の金額規模などによっても異なってくるでしょうが、5から10銘柄というのが現実的ではないでしょうか。

となれば、3500以上の中から5から10銘柄を選ぶ作業ということになります。問題はどのような基準で絞り込むかです。その絞り込む作業のためのプロセスがスクリーニングと呼ばれる方法があります。

自分が投資をするのに重要視をする基準を設け、その基準に沿って投資対象を浮かび上がらせるプロセスです。このプロセスを経ないと、いわゆる「適当に選んだ」ということになりかねません。

スクリーニングが上手な人は以下のような基準で銘柄を浮かび上がらせます。

  • 流動性
  • 収益性
  • 財務体質
  • 成長率

いつ買ってよいかわからない

買うタイミングを選びたいのは誰しも同じですが、結論からいえば、タイミングを決めるのはバリュエーションです。

バリュエーションという言葉が初めての方も多いかもしれませんが、日本語でいえば「株価評価」のことです。

PERであったり、PBRやROEとの関係性を見たりと様々なアプローチがありますが、バリュエーションを無視して買いのタイミングは計れません。利益の出ていない企業はPSRを使うこともありますが、あくまでも最後の手段です。利益の出ない構造の企業には株初心者は手を出さない方が無難です。

テクニカルを重視される個人投資家も多いです。それのアプローチは否定しませんが、大手機関投資家でテクニカルアナリストとファンダメンタルアナリストのやり取りで面白いシーンがありました。それはテクニカルアナリストといえども銘柄を診断する際に同銘柄のファンダメンタルズを知りたがることです。

いつ売ってよいかわからない

これは目標株価を設定できない個人投資家によくみられるシーンです。これもバリュエーションを投資判断の際の手段として持っていいれば売却タイミングも株価を見て判断するということが分かります。

先ほどの話と繰り返しになりますが、売却を決める準備としてはバリュエーションの手法を学びましょうということにつきます。

まとめにかえて

以上から、株初心者でしっかりとした資産形成、つまり「実りある貯蓄」を実現するには、スクリーニング手法とバリュエーションをしっかり身に着けることが重要です。

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Longine編集部