3. 将来に向けた3つの資産対策
年金を「20万円以上」もらえる人は14.8%です。もし、月額20万円以上の年金をもらおうとすれば、現役時代の40年間の年収目安は約700万円。
国税庁「民間給与実態統計調査 令和4年分」によれば、日本人の平均給与は458万円となっています。これらの数字と比べても年収700万円は高い水準といえ、平均給与から200万円以上の差があります。
それを踏まえたうえで、将来に向けた資産対策として有効なものを3つご紹介します。
3.1 将来に向けた3つの資産対策1:年金の上乗せを確保する
公的年金だけで毎月約20万円以上の収入を得るのは難しいですが、不足額を自分で準備する私的年金制度を活用することで補うことができます。
私的年金として誰もが利用できる制度は、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)があります。iDeCoは、拠出、運用、受取のタイミングで税制優遇を受けられるのがメリットです。
ただし、iDeCoは老後資金を準備するための制度なので、原則60歳まで引き出すことができない点には注意しましょう。