1.1 1959年生まれのAさんの場合(60歳になるまでの40年間、国民年金保険料を納付)

2019年3月まで国民年金保険料を払うと、40年間の合計で546万0720円となります。

国民年金保険料の変遷(1990年以降~)

国民年金保険料の変遷(1990年以降~)

出所:日本年金機構「国民年金保険料の変遷」の資料をもとに筆者作成

2024年から受け取る国民年金は年間で81万6000円(月額6万8000円)となります。

数字の上では、約6~7年で元は取れます。

国民年金だけで65歳から受け取り始める場合、額面上では72歳には元が取れるといえるでしょう。

1.2 2004年生まれのBさんの場合(60歳になるまでの40年間、国民年金保険料を納付)

Bさんが40年間国民年金に加入し、国民年金保険料が一定だった場合には、40年間の合計で815万400円の支払いと計算できます。

現在受給できる国民年金額が変わらないとすると、約10年で元が取れる計算です。

細かく考えると物価の違いや国が預かっている保険料の運用益、税控除なども考える必要があります。

次に厚生年金保険料のケースで考えてみましょう。