2. 「付加年金」とは?年金が増やせる?
付加保険料を納めることで、将来、どのくらい老齢基礎年金(国民年金)が増えるのか見ていきます。
結論から言うと、老齢基礎年金の額に、付加保険料の納付月数×200円が上乗せされます。
例えば1年間支払った場合、200円×1年(12ヶ月)で、毎年2400円が一生涯、老齢基礎年金に上乗せして受け取ることができます。
なお、付加年金は物価スライドがありませんので、このままの金額の受給となります。
月額ではなく年額ですので、注意してください。
毎月400円の保険料を上乗せして支払うことで、65歳以降の年金を200円×支払った月数分、受け取ることができるとわかりました。
物価や利息などを考えなければ、付加保険料を支払うことで65歳から老齢基礎年金を通常受給すると、67歳時点で元が取れることとなります。
通常受給の場合、67歳以降も長生きすればするほど、付加年金の部分については受給総額が多くもらえることになります。
3. 45歳から60歳になるまでの15年間「付加保険料を支払った場合」シミュレーション
実際に、シミュレーションしてみましょう。
45歳で会社員からフリーランスになったAさんは、フリーランスになったため厚生年金から国民年金へと変わり、自分で国民年金保険料を支払うことになりました。
それと同時に、将来の年金を増やすために国民年金保険料に上乗せして、付加保険料400円を支払うことにしました。
毎月400円の付加保険料を60歳になるまでの15年間払うと、200円×15年(180ヶ月)で、年額3万6000円が一生涯、老齢基礎年金に上乗せして受け取れます。
Aさんは老齢基礎年金に加え、付加保険料として支払った分の付加年金、それに会社員時代の老齢厚生年金を受給することになります。
次の章で、この記事のまとめとしてポイントを解説します。