10月から振込額が変わる人も！シニアの「厚生年金と国民年金」の平均年金月額と年金の仕組み【9月ベストセレクション】 8月と10月で手取り額が変わるケースとは。

2. 2023年度「国民年金・厚生年金」年金額例：前年度から2.2％引き上げ

2023年度の公的年金は前年度より最大2.2％の増額となりました。

67歳以下の新規裁定者が2.2％、68歳以上の既裁定者は1.9％の増額です。

【写真2枚目/全5枚】令和5年度の年金額の例（67歳以下の場合）

国民年金・厚生年金の年金額例を見ておきましょう。

※平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）43.9万円）で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準です。

さて、現在のシニア世代の人たちは、実際に国民年金や厚生年金をどれくらい受け取っているのでしょうか。

厚生労働省年金局「令和3年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参照し、それぞれ確認していきます。

厚生労働省年金局「令和3年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均年金月額は以下のとおりでした。

【写真3枚目/全5枚】国民年金の平均年金月額

国民年金の平均年金月額は、男女ともに5万円台です。ボリュームゾーンは男女ともに6万円～7万円未満になります。

国民年金のみの収入で老後生活を迎えるのは厳しいといえるでしょう。

同資料より、厚生年金の平均年金月額も見ていきましょう。

【写真4枚目/全5枚】厚生年金の平均年金月額

※上記の年金額には国民年金（老齢基礎年金）を含みます。

厚生年金の平均年金月額は、男女で約6万円もの差が見られます。

先述したとおり、厚生年金は現役時代の報酬と年金加入期間によって決定するため、男女差だけでなく個人差も大きいのが特徴です。

ご自身の年金見込額を「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認することをおすすめします。