過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2023年9月29日) |
老後の収入源となる年金、日本の年金制度は世界的にみるとどうなのか気になりませんか?
確定拠出年金法の改正やiDeCoの普及などにより、ここ数年だいぶ評価は上がっているものの、まだまだ改善の余地がある見方が強いようです。
各国さまざまな形で公的年金制度を用意していますが、平均寿命が伸びているいま、資金の確保が問題になっているのはどの国も同じです。
自分が受け取るときはどうなっているのか、不安を抱いている方も多いでしょう。
今回は今のシニア世代の年金事情について眺めていきたいと思います。
【注目記事】年金生活世帯への追加給付金は秋ごろ始動か【70歳代の老後】夫婦世帯の「貯蓄額・年金額・生活費」から現代シニアの実態を見る
1. 「国民年金と厚生年金」2階建ての仕組みと特徴
日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」による「2階建て」構造です。
国民年金は原則、日本に住む20歳~60歳未満の全ての人が加入する年金で、厚生年金保険の適用事業所で働き一定の要件を満たす人は国民年金に加えて厚生年金にも加入します。
国民年金と厚生年金の特徴はそれぞれ以下のとおりです。
1.1 国民年金(老齢基礎年金):1階
- 加入対象:原則として日本に住む20歳から60歳未満の方
- 保険料:一律(年度ごとに見直し)2023年度は月額1万6520円
- 年金額:納付期間によって決定。2023年度の満額は月額6万6250円(67歳以下の場合)
1.2 厚生年金(老齢厚生年金):2階
- 加入対象:主に会社員、公務員など
- 保険料:報酬比例制(毎月の給与や賞与などの報酬に応じた等級により決定)
- 年金額:加入期間や納付保険料により決定